南部氏の郷
南部宿は、古くは甲斐国河内領に属し、甲駿街道の宿場町として発展する一方、鰍沢-岩渕を結ぶ富士川舟運の要地としても栄えてきました。公園一帯は奥州で栄えた南部藩発祥の地でもあります。
南部氏の旧跡を中心として、中世穴山時代の史跡、文化財も多く、また明治期に幾多の人材を輩出した蒙軒学舎ゆかりの地でもあります。さらに日蓮上人、四条金吾の霊跡や先史時代からの遺跡もあります。
また、この地域一帯は本県分布の北限にあたる暖帯性(常緑性)植物も豊富で、四季折々の景観にも恵まれています。
このような、先人の築き上げてきた遺産と美しい緑の資源は郷土の誇りであって、ふるさとを愛する多くの人々によって守り育て、後世に伝えて行かなくてはなりません。